【ドナテルロ？ルネサンスだっけ？】受験生のためのGRAPEVINEコラム～超える編～
気づけばセンター試験は直前。
受験生の皆さんは、恐らく落ち着かない思いをされていることだろう。
さて、コラムは第5回。
キリなので、一旦今回で筆を置きたい。
最後にご紹介するのはこちら。
http://j-lyric.net/artist/a00280a/l01041f.html
2007年10月24日発売 21thシングル「超える」
皆さんは、自分の中の応援ソングというものをお持ちだろうか。
筆者が受験生の頃、よくBUMP OF CHICKENのお世話になっていた。
そして、GRAPEVINEも。
そう、GRAPEVINEは時に、等身大の歌詞で人生の一こまを歌ってくれる。
貴方の一歩を少しだけ後押しする・・・そんな存在かもしれない1曲がこちら。
GRAPEVINEの隠れた？イイ曲、「超える」だ。
無粋かもしれないが、少しだけ歌詞を覗いてみたい。
・だけど降ってきた偶然 こりゃもう思し召しと信じて
・きみが察知した運命 ねえそれは聞きたくもない
この歌詞を眺めて、センター試験の思い出が蘇る。
鬼門は、2日目の数学ⅡBだった。
この年の数学ⅡBは、はっきり言って難易度が高い。
解答できない受験生が続出し、平均点もかなり下がった。
数学の苦手な筆者にとって、2日目は焦りの連続だった。
まずは最初のページを開く。ん？なんだか難しいな・・・
他のページからやってみるか・・・ん？これは更にきつい。。。
開けども開けども、分からない問題が続出・・・
気づけば、残り時間がかなり減ってきた。
これは、やばい。。。。。。。
そう。かなりやばい状態だった。
最初は平静だったはずの心が、後半では大混乱。
人生で初めて、リアルな冷や汗を経験した。
だが、ここで諦めてはいけないのだ。
まぐれでもいい。何か数字を放り込もう。
「３／４」とか「４／９」とか、
「２／８」・・・おっと、割り切れてしまうじゃないか、流石にまずい。
「９／１６」これならもっともらしいな。
凍える気持ちをなだめすかして、
なんとか体裁だけを整えて、答案を提出した。
「俺の第一志望は、終わった・・・・・」
諦めの境地で、後日採点を始めた。
・・・あれ？この解答、合ってるな。
あれ、これも合ってる！これもだ・・・！この問題は流石にダメか・・・
いや、でも次のこれも合ってる！えっえっ？
ここで、「超える」の歌詞をもう一度。
・だけど降ってきた偶然 こりゃもう思し召しと信じて
そう。偶然が降ってきてしまったのだ。
適当に放り込んだはずの数値でまぐれ当たりが続出。
特にほとんど分からなかったはずの某設問は、20点中12点を獲得していた。
結果的にそこそこ悪くない点数に！
逆に第一志望へ向けて、一歩前進した。
後日、先生からこう言われた。
「今回の数学ⅡBは、現役生には難しくて…皆ここでつまずいて志望校を下げる子も続出したんだ。君は、よくやったね！」
まさか、「まぐれです」とはおくびにも出せなかった。
これを読んでいる受験生の皆さん。こういうこともあるのだ。
分からなければ、まぐれでもいい。
それらしい解答を記入してほしい。
なにかの思し召しが、貴方にありますように。
そして、もう少しだけ紹介させてくれ。
・その答えなどいつも ひとつじゃないのはわかっていた
・その答えだって いっそひとつだと思えばいいね
問題の解答は、勿論ひとつだ。
だが、センターや2次試験の結果次第で探る貴方の進路は、ひとつじゃない。
思い通りになることもあれば、ならないことも多い。
不本意な結果に終わって、挫けてしまうかもしれない。
だが、人生わからない。
不本意で選んだはずの進路で、何か飛躍のチャンスに行き当たるかもしれない。
一生の親友と出会えるかもしれない。
だが、挫けて腐りっぱなしなら、いい結果には辿り着かないだろう。
貴方の進路が「不正解」に見えてしまった時、
この曲が支えになれば幸いである。
「超える」とともに、貴方の健闘を陰ながら祈念いたします。
☆第1回「カレーとモーパッサン編」はこちら☆
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