【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~黄金の夜明け編~
あけましておめでとうございます。
初日の出を見に行かれた方、寝正月の方、皆さん如何お過ごしだろうか。
さて、新年一発目のコラムは煌びやかなタイトル
「Golden Dawn」(2016年2月3日発売『BABEL,BABEL』の2曲目に収録)
を取り上げてみたい。
ちょっとここで英語の復習。
この曲のタイトルの綴りは「Dawn」で「夜明け」という意味だ。
アップダウンの「Down」とは綴りも意味も違うので、留意されたい。
今回も動画はなし、試聴はこちらから。
http://recochoku.jp/song/S1002731338/
不思議で癖になる曲だ。
前評判では「西洋タロットと源氏物語を取り上げた楽曲」とある。
よく分からない。落ち着いて歌詞を見てみよう。
http://j-lyric.net/artist/a00280a/l039588.html
更によく分からなくなった。
まずはタイトルについて。
「Golden Dawn」とは「黄金の夜明け団」の意。
19世紀にイギリスで存在したとされる秘密結社のことだ。
儀式にタロットを用いていたことのこと。だから、こういう歌詞なのね。
ここで、日本史に役立ちそうなワードを。
・「源氏物語」で知った
・いざ「たけくらべ」
5000円紙幣に描かれている人物の作品なので、押さえておきたい。
なお、歌詞に所々出てくる「げに」は「本当に」、「もののあはれ」は「しみじみと趣のあること」を指す古文。
GRAPEVINEは古文の勉強にもなるのだなあ・・・
英語に目を向けると、タロットと関連しそうな用語が並んでいる。
たとえば、冒頭の「Mysticism」は「神秘主義」の意だ。
さて、皆さんはおみくじは引かれただろうか。
ここからは気分を変えて、歌詞に描かれるタロットのカードを少し拾って調べてみたい。
運勢やいかに。
「Devil」・・・悪魔。タロットでは「Baphomet」という名の悪魔が描かれている。
欲望を表すカードだ。
「Hermit」・・・隠者。神慮・探求の過程を表す。
「Temperance」・・・節制。倹約や安定を表す。
「Judgement」・・・審判。決断・復活を表す。
そして最後に出てくるのは「Death」死神だ。
不吉だ。元旦から大凶を引いてしまった気分だ。
筆者もゲンを担ぐ性質なので、こういうのには滅法弱い。
受験の大事な時期に不吉なワードを…とお叱りを受けるかもしれない。
だが、このカードの意味をもう少し考えてみよう。
調べてみると、意味は「破滅・決着・終わりと始まり」とのこと。
更に、カードが逆位置になると良い方向の解釈に転じ
「再スタート・復活・起死回生」といった意味合いになる。
スランプに陥っている方にとっては、ピンチがチャンスに変わるかもしれない。
そして、高校生の受験生にとっては、留年でもしない限り高校を今年で卒業し新しい生活が始まる。
まさに、「Death」の意味する終わりと始まりを迎える1年だ。
貴方にとってのカードが正位置か逆位置かは分からないが、記念すべき1年となることは間違いない。
いずれ来るであろう、新生活にささやかなエールを送りたい。
このほか、紹介していない用語も沢山あるので、時間ができれば適宜調べてみると面白いかもしれない。
それでは本年も、どうぞよろしくお願いします。
☆第1回「カレーとモーパッサン編」はこちら☆
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