きゅうの日記

ライブレポ等雑記置き場です。

【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~KATOKUとTOKAKU編~

さて、凝りもせず受験生のためのGRAPEVINEコラムは第4回。

今回は、歴史ネタだ。

 

歴史・・・レキシ。

そう、最近レキシというバンドが流行っている。

ここんとこ、フェスでよく稲穂をぶら下げている人を見かける。

あれは、レキシのグッズらしい。

 

またイロモノが出たのか・・・?

斜に構えて聴いてみたら、これはこれで結構面白い。

教科書に出てくるような日本史ネタに身近な事柄をつなぎ合わせた、長閑な曲調の音楽に仕上がっている。

 

2017年ののヒットソングは、KATOKUだろうか。

お家騒動(大名間の内紛)という一見シュールなテーマを、親しみやすいメロディに乗せて歌いあげている。

江戸時代に興味をもつキッカケにもなりそうだ。

 

 

ところで、GRAPEVINEにはKATOKUならぬTOKAKUという歌が2016年の2月に発売されている。

勿論、楽曲やテーマ全くの別もの。

偶然の類似であることは、少し掘り下げれば明らかだろう。

だが、実はTOKAKUにも歴史ネタが少々隠されているのだから面白い。

 

まずは、映像を…といいたいところだが、今回も動画が全くUPされていない。

代わりに、アマゾンのリンクから30秒だけ試聴できるのでどうぞ。

(ついでに「ポチっとな」でもいいんだぜ)

 https://www.amazon.co.jp/TOKAKU/dp/B01AUX8WGU

 (2016年2月3日発売『BABEL,BABEL』の11曲目に収録)

そして、歌詞はこちら。

http://j-lyric.net/artist/a00280a/l039587.html

 

・ときの「中産階級」は既に「十三階段」

・「プロレタリア」は輪になった

・「馬鹿者のみが行列に立っている」

・「星に碇に闇に顔」ってな

 

「」内のテーマが歴史に関係ありそうだ。

コトバンク様にまる頼みしながら、概観してみよう。

 

(解説しなくても、ブログのリンクを押せば用語集にたどり着く気もするが…余計な疑いは禁物だ)

 

最初の「中産階級」こちらは、

「中世の支配階級であった貴族,僧侶に対して,第三身分として登場した新興の都市商工業者,自由職業者」

中産階級(ちゅうさんかいきゅう)とは - コトバンク

 

分かったようなわからんような話だが・・・

中世のヨーロッパは概ね王政で、貴族や僧侶が幅を利かせていた。

しかし大航海時代の到来や経済政策で、それ以外の商人等の新しい勢力が増大して中産階級になった、ってとこか。

 

これに対し、「プロレタリア」

「資本主義社会において、生産手段を持たず、自分の労働力を資本家に売って生活する賃金労働者」

プロレタリアとは - コトバンク

とのこと。 

 

この2者は、17世紀~19世紀の市民革命(王政など古くさい体制を打破し、近代的な市民社会を目指す革命)の原動力となった集団。かなり重要なワードである。

 

少しカタくなってしまった?

本稿では細かい定義や一連の革命まで掘り下げる意志はない。

各自、教科書や参考書等を中心に流れを整理してほしい。

 

近世ヨーロッパはとにかく革命が多い。

頭が痛くなりがちだが、単なる丸暗記でなく革命が起こった背景を意識しながらの学習をお勧めする。

 

 

残りの言葉も見てみよう。

「星に碇に闇に顔」

星は陸軍、碇は海軍、闇は闇市、顔はコネ。

そしてその4つを持てない、馬鹿者のみが行列を作って苦労して配給を待っている。

・・・そう。日本の戦中・戦後すぐの世相を皮肉った言葉である。

 

「十三階段」とは処刑場。戦後すぐの処刑台の階段が13段だったことに由来する。

田中和将が好きな、野坂昭如の小説でも使用されている言葉だ。

流石にここまでマニアックな話は入試に出ないか。 

 

 

こうやって見ると、KATOKUとTOKAKUは全く違う雰囲気なのにヘビィなネタを軽やかに歌い上げている。

勝手に軽くコラボさせたくなるな。

 

カラオケで、誰かがKATOKUを入れたあとに、すかさずTOKAKU・・・なんていかが。

え、KATOKUはともかくTOKAKUがカラオケ配信されてない!?

J●YさんD●Mさん、受験生のためにもここはひとつお願いします。

 

 

☆第1回「カレーとモーパッサン編」はこちら☆

【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~カレーとモーパッサン編~ - きゅうの日記

 

☆第2回「大脳機能日編」はこちら☆

【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~大脳機能日編~ - きゅうの日記

 

☆第3回「黄金の夜明け団編」はこちら☆

【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~黄金の夜明け編~ - きゅうの日記

【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~黄金の夜明け編~

あけましておめでとうございます。

初日の出を見に行かれた方、寝正月の方、皆さん如何お過ごしだろうか。

 

さて、新年一発目のコラムは煌びやかなタイトル

「Golden Dawn」(2016年2月3日発売『BABEL,BABEL』の2曲目に収録)

を取り上げてみたい。

 

ちょっとここで英語の復習。

この曲のタイトルの綴りは「Dawn」で「夜明け」という意味だ。

アップダウンの「Down」とは綴りも意味も違うので、留意されたい。

 

今回も動画はなし、試聴はこちらから。

http://recochoku.jp/song/S1002731338/

 

不思議で癖になる曲だ。 

前評判では「西洋タロットと源氏物語を取り上げた楽曲」とある。

よく分からない。落ち着いて歌詞を見てみよう。

http://j-lyric.net/artist/a00280a/l039588.html

更によく分からなくなった。

 

まずはタイトルについて。

「Golden Dawn」とは「黄金の夜明け団」の意。

19世紀にイギリスで存在したとされる秘密結社のことだ。

儀式にタロットを用いていたことのこと。だから、こういう歌詞なのね。

 

 

ここで、日本史に役立ちそうなワードを。

 

・「源氏物語」で知った

・いざ「たけくらべ

 

紫式部源氏物語は誰もがご存じだろう。

たけくらべ」は明治時代の文豪、樋口一葉の小説である。

5000円紙幣に描かれている人物の作品なので、押さえておきたい。

 

なお、歌詞に所々出てくる「げに」は「本当に」、「もののあはれ」は「しみじみと趣のあること」を指す古文。

GRAPEVINEは古文の勉強にもなるのだなあ・・・

 

英語に目を向けると、タロットと関連しそうな用語が並んでいる。

たとえば、冒頭の「Mysticism」は「神秘主義」の意だ。

  

さて、皆さんはおみくじは引かれただろうか。

ここからは気分を変えて、歌詞に描かれるタロットのカードを少し拾って調べてみたい。

運勢やいかに。

 

「Devil」・・・悪魔。タロットでは「Baphomet」という名の悪魔が描かれている。

欲望を表すカードだ。

 

「Hermit」・・・隠者。神慮・探求の過程を表す。

 

「Temperance」・・・節制。倹約や安定を表す。

 

「Judgement」・・・審判。決断・復活を表す。

 

そして最後に出てくるのは「Death」死神だ。

 

不吉だ。元旦から大凶を引いてしまった気分だ。

筆者もゲンを担ぐ性質なので、こういうのには滅法弱い。

受験の大事な時期に不吉なワードを…とお叱りを受けるかもしれない。

 

だが、このカードの意味をもう少し考えてみよう。

調べてみると、意味は「破滅・決着・終わりと始まり」とのこと。

更に、カードが逆位置になると良い方向の解釈に転じ

「再スタート・復活・起死回生」といった意味合いになる。

 

スランプに陥っている方にとっては、ピンチがチャンスに変わるかもしれない。

そして、高校生の受験生にとっては、留年でもしない限り高校を今年で卒業し新しい生活が始まる。

まさに、「Death」の意味する終わりと始まりを迎える1年だ。

貴方にとってのカードが正位置か逆位置かは分からないが、記念すべき1年となることは間違いない。

 

いずれ来るであろう、新生活にささやかなエールを送りたい。

 

このほか、紹介していない用語も沢山あるので、時間ができれば適宜調べてみると面白いかもしれない。

 

それでは本年も、どうぞよろしくお願いします。

 

☆第1回「カレーとモーパッサン編」はこちら☆

【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~カレーとモーパッサン編~ - きゅうの日記

 

☆第2回「大脳機能日編」はこちら☆

【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~大脳機能日編~ - きゅうの日記

【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~大脳機能日編~

さて、懲りずに第2回を軽く書いてみよう。

 

 

今回のテーマは、ずばりこの日記のタイトル。

「ドナテルロ?ルネサンスだっけ?」

 

世界史の授業で必ず聴く言葉、「ルネサンス

元々は復活・再生を意味するフランス語。

14世紀にイタリアで始まった古代文化の復興を指す言葉だ。

(詳しくはwikiでな)

あの時代に数多のカタカナの文化人名が教科書に乱発した記憶が蘇る。

「ドナテルロ・・あああ、どうやったっけ・・・」

学生時代よく、頭を悩ませたものだ。

 

実はこの台詞、れっきとしたGRAPEVINEの楽曲の歌詞。

「大脳機能日」という曲の一節に使用されている。

残念ながら動画はないため、以下の試聴サイトで雰囲気をお楽しみいただきたい。

http://recochoku.jp/song/S21735000/

(2006年9月20日発売シングル『FLY』のカップリング) 

 

ちなみに歌詞はこちら。

http://j-lyric.net/artist/a00280a/l00927b.html

カレーの歌以上にファンキーだ。

いい感じに訛って、歌詞カードを見ないと聴き取れない言葉がたくさん。

 

さて肝心のドナテルロだが、れっきとしたルネサンス初期の彫刻家。

丸裸のイケメン、『ダヴィテ像』は誰もがご存知だろう。

ミケランジェロの作品だけかと思いきや、ドナテルロの作成した像もあるようだ。

wikiにはいい感じに写真つきで紹介されている。

ダビデ像 - Wikipedia

歴史の問題には、彫刻の写真から制作者を答えさせるような設問も存在する。

ひっかけに躓かないよう、いま一度整理するといいかもしれない。

丸裸のイケメンとにらめっこしながら。

 

 

かくいう筆者自身、実をいうと「ドナテルロってどんな人だったかな…」とこそこそ調べていた次第。

曖昧な知識を確認する、これは結構重要。

あやふやなまま試験に挑むと、誤答を招くほか、心理的な焦りにつながる。

 

・走らせるのは 焦らせるのは誰

 

ほら、田中和将もこう歌ってるではないか。

 

きちんと確認する姿勢は、社会人になって更に重要になる。

面倒くさがって確認しないと後でえらい目に遭う・・・

僕も、痛い目に遭ってきた。今、自戒しながら記している最中。しょええ。

来年の目標はこれかなあ。。

 

さあ、世間は大みそかだ。

 

・寝てませんよまだ cerebration day

 

さあ、これから新年をcelebration!・・・あれ、よく見たら綴りが違う。

 

☆celebration→祝賀

☆cerebration→大脳作用・大脳機能

 

って意味らしい。今初めて知った…

ひとつスペルを間違うことで、英単語の意味合いはガラッと変わってしまう。

特に「r」と「l」は混同しやすいので、要注意だ。

えっ?余計ゴッチャになった!って?

そうだなあ・・・「祝賀はめでたく『l』の形でまっすぐ花火が打ちあがる」ってイメージは如何かな。

GRAPEVINEは英語の勉強にもなる。

 

 

さて、今日はもう少しだけ曲紹介させてくれ。

年末といえば、これは外せない。今年もあと少しだよ・・・と

「公園まで」

http://recochoku.jp/song/S12703640/

本当にこれも試聴サイトしか見当たらなくて心苦しいが、是非お耳を傾けてほしい。

歌詞はこちら。

http://j-lyric.net/artist/a00280a/l002b1e.html

ファンキーな大脳機能日とは打って変わって、素朴で美しい隠れた名曲。

GRAPEVINEは本当に多彩で魅力が尽きない。

 

・幾つになって思い出すとき 笑えるようにと

 

貴方にとって、暖かな年末年始となることを祈ります。

良いお年を!

 

☆第1回「カレーとモーパッサン編」はこちらから

【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~カレーとモーパッサン編~ - きゅうの日記

【ドナテルロ?ルネサンスだっけ?】受験生のためのGRAPEVINEコラム~カレーとモーパッサン編~

今年もあと少しだよ・・・と。

季節は冬。学生にとっては受験シーズン真っただ中である。

がむしゃらに問題集を解いて一点一点を削り出す、そんな努力も悪くない。

だが、押してダメなら引いてみな。

ここまできたら、たまには音楽でも聴いてリラックスする時間を作りながら本番に臨むくらいがいいかもしれない。

 

ところで、GRAPEVINEというバンドをご存じだろうか。

今年でデビュー20周年。

知名度は高くないが、幅広くメロディのしっかりした楽曲・高い演奏力・豊かな歌詞の語彙力を誇る、日本屈指のバンドである。

 

中でも、ボーカルの田中和将は無類の文学好き。

古典文学も好み、歌詞には文学作品ネタや、そこから発展した歴史ネタ等がふんだんに使われている。

 

 

まずは、たった数分でいい。

以下の音像をご覧いただきたい。

www.youtube.com

GRAPEVINE初~中期の隠れた傑作。

ファンキーなグルーヴが楽しい作品だ。

(2002年10月20日発売『another sky』の4曲目に収録)

さあ、その歌詞のリンクはこちら。

できれば、歌詞を見ながらもう一度お楽しみいただきたい。

http://j-lyric.net/artist/a00280a/l00a103.html

 

さて、何か違和感はないだろうか。

I’m  funky  モーパッサン・・・????

 

そう。モーパッサンだ。サビにむやみやたらとモーパッサンが出てくる。

 

モーパッサンといえば、19世紀フランスを代表する作家の1人である。

そして、この曲にはモーパッサンにまつわる仕掛けが沢山隠されてる。

歌詞をもう少し抜粋したい。

 

・『脂肪の塊』取る カラクリだ

・『ピエールとジャン』はイカレたアフロだ

・『ベラミ』から始まる モーレツな苦悩

そして、

・『女の一生』はファンキーさで決まるぞ

 

なかなかファンキーな歌詞だが、この『』内の台詞。

これらはすべて、モーパッサンの作品なのである。

つまり、この曲のお陰で、モーパッサンの作品を4つも知ることができる。

 

 実はGRAPEVINEをよく知ることで、文学や歴史の基礎教養が豊かになるのだ。

 

入試には、古典文学系の設問がつきものだ。

GRAPEVINEのお陰で、得点できる問題があるかもしれない。

 

「いやいや、そうはいっても歌詞に出る文学ネタは個人の趣味。

入試に合わせた教科書レベルの話なんて、ないでしょ?」

 

勿論そのとおりである。

受験生のために、田中和将が歌詞を書いているわけがない。

実際、筆者もよく知らないようなマニアックな文学ネタがよく歌詞に仕込まれている。

 

ところがどっこい。

特に私立大学の入試には、たまにマニアックなネタが仕込まれることがある。

こうした設問は、通常の入試対策では「捨て問」として扱われる。

ところが、作成者と田中和将の嗜好がたまたま合致していたとする。

そこで問題用紙をめくると、

 

「あれ?この設問・・・GRAPEVINEのあの曲の、あの歌詞に出てきたじゃないか・・・!解ける・・・!解けるぞ・・・・・!」

 

他の受験生にとってはマイナス2点の問題が、貴方にとってはプラス2点になるかもしれない。

たった1点の差が合否を左右するのは、周知の事実だろう。

そう。GRAPEVINEをよく知っていたお陰で、合格につながるかもしれない。

合否の鍵は、実は

GRAPEVINEというバンドを知っているか】

かもしれないのだ・・・!

 

勿論、現実にはGRAPEVINEの文学ネタが入試に出る可能性は低い。

だが、不定期の奇跡が起きれば儲けもんだ。

彼らの音楽を息抜きに、リラックスして本番を迎えていただきたい。

 

 

ところで、先ほどのモーパッサンという作家は短編の名手。

長編もあるが、例えば『女の一生』を実際読むと、いくつかの短編をくっつけたようなぎこちない印象が残る(あくまで筆者の感想です)。

 

・だからこうやってファンキーな短編を残すのだ

 

しっかり、田中和将は作家の性質も理解して歌詞に落とし込んでいる。

 

ちなみに、長編で面白かったのは『ベラミ』。

田舎出身のダメ男イケメンが高貴な女性に取り入ってのし上がっていく作品だ。

高いレストランで見栄をはって連れの婦人の分までお会計を済ませるも、資金が尽きて後でその婦人からこっそりお金を借りるシーンなど、なかなか見もの。

 女性にとっては、少し不快な作品かもしれない。

 

『ピエールとジャン』に関しては筆者も未読。

時間ができたら、是非モーパッサンの作品を味わおう。

 

この作品には、モーパッサンネタの他にも色んな要素が隠されてるようだ。

受験の邪魔にならない程度でそちらもお楽しみいただきたい。

「アルミ鍋」は確か当時アルミ鍋の事故が問題になって引用したはず・・・

 

 

今回はモーパッサン編だが、機会があればまた受験生のための文学ネタを紹介したい。

歴史ネタもあるよ。

能書はもうたくさん?まあそう言わずに。

MINAMI WHEEL 3日目

すっかり間が空いてしまいましたが、ミナホ最終日のレポです。

個人的にはこの日が本命です。

老体に鞭打って歩き回りました。

 

緑黄色社会@BIG CAT

ギリギリに行ったら軽く規制。かなり人気みたいです。

遠方からゆっくり聴く。

ボーカルの女の子の声がパワフル。

ポップで無難な雰囲気の曲が多いかな。もっと冒険してほしい。

そんな中、意外とベースの存在感があったのは吉。

 

 

◎ドミコ@JANUS

この時間帯はどれに行くか迷う。

ホムカミ?ハバナイ?BGM聴いてたらましのみって女の子も面白そうだぞ。

でも、やっぱりドミコかなあ。

ってことで初めて聴いてみました。

 

煤けたグルーブがギンギンくる。

2人とは思えない貫禄やな…

曲相もそれなりに豊か。

 

物販を持ってきてない辺り大物感漂わしてる。

「今は、午後3時。この時間帯が1日の活動で一番重要みたいです。そんなときに足を運んでもらって、ありがとうございます」

 

ギンギンくる音だが、そもそも物理的に音がデカい。

ノイズに近い雰囲気もあり。長丁場だと耳がしんどいかなあ。

異色感漂わせてました。

 

シュリスペイロフ@VARON

この会場に足を運ぶのは、以前のミナホで見たEmerald以来。

今年も来てくれると思ったんだけどなあ。

 

この日には珍しく緩やかなロック。

休憩も兼ねて、しばしゆっくり見とれてました。

ギターの若白髪?の人が伸びやかに演奏しているので見てると気持ちいい。

意外とよく喋るメガネのボーカル。

「今日のMCはお〇っこ、昨日のMCはち〇ちんの話しかしてないです。ハハハ」

 

 

◎King GnuDROP

東京出身の4人組ミクスチャーバンド。

ギターの前には拡声器。

皆個性的でお洒落。原宿に居そうないでたち。東京は違うのお…

ギターとキーボードの2人がボーカルを兼ねてる模様。

そしてメインMCは意外にもベース。

キーボードの爽やかイケメンは、喋らすと事故起こしそうや…

パートもそうだし、楽曲の随所に工夫を凝らして随分面白そうなバンドでした。

 

「1,000円のCD持ってきてます。次にアルバムが出るので今後売りません。

・・・でも、買わなくていいかもしれない。曲は全部次の作品に入ってるからね(笑

アレンジの違いを確かめたい方はどうぞ」

 

ドミコと同じく、がっつきすぎない所が憎いな。

(まんまと購入しました)

 

硬派もキャッチーもあり、割と色んなタイプの曲があるのがよし。

「わたしは蜃気楼~~」のフレーズが頭から離れない。

 

 

◎RAMMELLS@心斎橋pangea

この日はまだまだお洒落なバンドが続きます。

去年のミナホで初めて聴いヒットしたバンド。

この度メジャーデビューするそうです。

見た目はR&B調のバンドですが、なんせギターがいい。

 

時折大胆になって粗削りになって…耳に残る。癖になりそう。

「来るぞ…来るぞ…まだか…そうくるか…いや来るぞ来るぞ…来たあっ!!」

このスリルは、GRAPEVINEのアニキプレイを愉しんでる感覚に近いかもしれない。

この日も不思議な音を堪能しました。

最後のドロッとした感じの曲は去年も聴いたはず。

 

ギターを誉めたら、本当にピックを手に入れました。

気づけば僕の身体に当たって…あわや他の人と取り合いかけましたが、そこは譲らない。

いい記念になりましたよ。

 

 

Awesome City Club@BIG CAT

去年はサンホールだったのが、今回BIG CATでも満員!

流石youtube再生回数100万超え。

この日も華やかなパフォーマンスで、心が躍る内容でした。

大きな会場が似合うバンドになってなあ…

なのに大事なところで噛んでしまうatagi君(笑

 

曲は定番どころが多めですが、It's so fineは意外でした。

まだまだ聴きたい!でも楽しかったです。

 

セットリスト

1. Don't Think, Feel
2. It’s So Fine
3. アウトサイダー
4. 青春の胸騒ぎ
5. ASAYAKE
6. 今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる

 

 

◎Yogee New Waves@BIG CAT

ハッスルしたミナホ3日間。ヨギーでトリを迎えます。

彼らも去年のJANUSから躍進。

角館君が少し髪を切ってる。こっちのほうがDIVE TO BLUE時代のhydeっぽくていい。

 

会場の伸びやかな熱気が堪らない。

サマソニの雰囲気に近いのだろうか?

演者もそうだし、お客さんが心からヨギーの音楽を愉しんでる風で、凄いなあ。

大した煽りをせずとも自然と手は挙がり、いいタイミングで手拍子や合唱が起こる。

Sixteen Candlesが始まった時の歓声、忘れ難いです。

 

「東京のフェスでカップルが曲の途中で俺らガン無視で抱き合って見つめあって、何やってんだって感じで…そのとき、初めて俺らって格好いいんだなって思いました」

 

お客さんがハッピーだと、演者もそりゃ嬉しいでしょう。

こんなライブに立ち会えたのは久しぶり。

 

 

今年は開拓する気などなかったのですが、気づけばガッツリ周ってるやんけ。

これはもう宿命かもね。

10月3連休の恒例行事。今年も存分に味わいました。

BALLGAG YEAREND PARTY

GRAPEVINE初の試み…とのことで昨日はメンバーによるトークショー

自宅のPCでゆっくり試聴してました。

折角なので、憶えてる範囲で書き出し(写真はNGだそうです)。

 

【 BALLGAG YEAREND PARTY 】
2017.12.9 14:30~15:30すぎ(トークショー2回目) 配信視聴

名前の書いてない発言主は、だいたい田中さんor何人かのメンバー

司会は金田さん(音楽ライター?)

想像どおり緩い進行具合。亀ちゃんが頑張って喋ってる以外は通常運転の雰囲気。

序盤、やる気のなさそうなアニキがやたらと突っ込まれてました。

 

 

◎今年のツアー

・「前半の対バンツアーでは、相手のリハをよく見てました。参考になりました」

 

・「(ユニコーンとの対バンで)民生さんは出る予定じゃなかったんです。でも当日『出たい』って言うてくれて。キーもアレンジも違うのにいいんですか?って話はしたんですけど」

(そのあと民生さんの「字がちっせ!」ネタが話題に)

 

・「元々全バンドがアンコールで共演する演出は考えなかった。我々がリスペクトをするバンドを呼ぶこともある中で、例えば全員でカバーをするのもどうなんかな?と」

 

・田中&亀井「秋のツアーは土日ばかりなので変な感覚。今週もうないんや?みたいな気持ちです。」
 西川「土日だけだと感覚が鈍る」
 司会「もっとライブあった方がいいです?例えば対バンツアーでは水曜日にもありました。」
 西川「そうですね・・・あれくらいが丁度いいですね」

 

・「ライブ前にメンバー同士で気合を入れるバンドも多いと思います。我々はやらないですね・・・やりだすと毎回しないといけない雰囲気になってしまう。いっとき麻雀して落ち着かせることはありましたけどね。Suchmosなんか元から仲良しだから円陣組んでますね」

 

 

「1回目の時より早いんですけど、GRAPEVINE大好きなあの方に来ていただきましょう!」

◎開始20~30分頃ダーリーが登場。初期4人が並ぶ。

・「皆知らなかった?今時やとSNSで『1回目ダーリー出たで!』って拡散されてそうなもんですけどね」

 

 

◎インディーズ時代

・「インディーズ時代ワンマンをしてない。一度自主企画はしたことがある。お客さんは20人くらい。
  事務所に応募するときは『80~100人位集まります』って書いてました」

 

・「対バン相手やお客さんは同じ音楽関係者が多いんですけど、お褒めの言葉をよく頂いて、自信がつきました」

 

・「旧バナナホールでのワンマンはデビューしてからじゃないかな?」

 

・西原「複数の事務所からお声が掛かってきた。最初は何故か田中君の電話番号からお誘いがきました。全員の番号を書いていたんですけどね」
 田中「個人情報もへったくれもあれへん時代・・・」
 亀井「色んな事務所の方に飯を食わしてもらったんですけど。内心信用してなかったですね」
 「最終的には、人柄で(ポニキャに)決めました」

 

・「当時は今みたいに発信ツールが多様ではなく、音楽をやろうと思ったら東京へ出ていく以外の選択肢がありませんでした」
 「バンドブームのさなかだったんで、(波に乗れたのは)運が良かったんだと思います」


・「結成して最初の1年くらいは曲ばかり作ってました。週末集まって同じ曲をこねくり回すという(だから進まない)」
 「曲のストックがないとライブもできないんです」
 「西原さんが就職してからは、夜中の2時頃に集まってましたね」

 

・(田中さんが加入したとき)
 田中「当時ギターのつもりやったんですけど、世のボーカリストに不満を抱いていたので、ボーカルになってもいいかなって気持ちはありました」
 西原「田中君は19歳だったのに、『20歳です!』って言うて入ってきたんです」
 田中「聴いてる音楽が老けていたんで、なめられたらあかんな!って思いまして」

 

 

◎デビュー以降

・「バンドがこれだけ続くと思ってもみませんでした。『LIFETIME』が売れた時『あと5年くらいはいけるかな?』とは思いましたけど」

 

・「『LIFETIME』の売り上げとランクを訊いたら予想以上で目標を超えてしまった。どうしよう?って思いながら今に至ってます」

 

・「忙しくて、売れてる実感はあまりなかった。でも、ツアーで自分の行ったことない場所で沢山人が集まってるのを見て『おお!』って思いましたね」

 

・西原「てか、俺はリーダーになったつもりはない!田中君が途中から言うてきたんや」

 

・田中「最近はよくマイペースにやってると思われがちなんでしょうけど、
    敢えてそういう雰囲気を醸し出していこうとは思ってるところもあります」
(司会曰く、一見マイペースに見えるスタンスが、民生さんと共通するとのこと)

 

 

◎ファンからの質問

最後の10分くらいの時間。オフマイクだったので、質問内容は憶測です。

 

・「最近はまってる食べ物は?」
 亀井「とある筋から北海道の馬鈴薯をいただきまして、それがとても美味しいです」
 西原「基本味覚音痴なんですけど、こないだ西川君に四川料理の店に連れてってもらったんです。彼は味覚にうるさい方なんですけど、そこの店のはどれも美味しかったですね」
 西川「スナック菓子なんですけど『カラシまみれ』が美味しいです」
 司会「西川さん、辛い物好きなんですか?」
 西川「好きなんですけど、(もっと上に)高野さんがいますからねえ・・・」
 田中「あの人は味覚が崩壊してる!」


・「武道館でライブはやらないんですか?」
 田中「正直、あまり興味ないです。こないだの国際フォーラムについては、普段来日アーティストをよく見に行ってる会場で憧れがあったんで、良かったですけどね。フォーラムだとスケールの大きい会場で照明が映えるのもいいですね」

「やるのなら、『武道館でやるぞ!』みたいのじゃなくて、普通のツアーの一環として(自然に)やりたいですね」

 

 

◎終わりに、4人で挨拶。トリはダーリー。

 西原「俺は10年20年経ったおじいちゃんのGRAPEVINEを見たいです。皆さんもそうですよね?だから、これからもみんなで応援していきましょう!」

 


最後はみんなで記念撮影&LIFETIMEのパンプサイン入りを1名にプレゼント(今回の分は完売だそうです)

【ネタバレ満載】11/23 GRAPEVINE@名古屋ダイアモンドホール

 

この日は日帰り名古屋。

予定してなかったけどバイン欲が出て・・・急遽一般でチケ取りました。

 

昼間は大須を観光。

どの世代がターゲットなのか・・・商店街の何でもあり感が面白い。

 

会場はダイアモンドホール。行くのは3年前のRemix以来。

あの時もバインと、ceroが出てました。 

今回は8列目くらい、金やん寄りで待機。ステージが高いので割と見えそうです。

 

一応こっからネタバレ。

MCはいつも通りあやふやです。

 

1. The milk(of human kindness)

2. EVIL EYE

3. Suffer the child

・いつも通りの賑やかな序盤。

・会場が気持ちよく盛り上がってます。松山公演を思い出すなあ。

 

田中MCタイム

 

「名古屋5月以来です!テナーとの対バンで来ました。行った人おる?」

そこそこ手が挙がる。「おーおー・・・」

 

「我々、今年デビュー20周年を迎えました!ありがとうございます!」

「20周年なのに普通のアルバムを作りました。今日はそのツアーです。

寝る人は寝る!踊る人は踊る!歌う人は歌う!隣の人に迷惑にならん程度にご自由にお楽しみください」

 


4. ソープオペラ

5. COME ON

・テッテッテッテッ…ベースを弾きながら延々とステップを踏む金やん。

・この日のグルーヴもばっちりで、脳内が浸食されます。罪な曲やで。

 

6. こめかみ

7. RAKUEN

・イントロに間奏のSEを追加。

 

8. Chain 

9. 世界が変わるにつれて

・とてもトロピカル。穏やかな照明も相俟って、南国のコテージで過ごしているかのような心地よさ。

 

10. Silverado

・今回もアウトロでアニキが音階を下げる。1オクターブは言い過ぎかな。5くらい?


11. 指先

12. これは水です

サイケデリックな雰囲気が熟成されてきてる。

 

13. 楽園で遅い朝食

・田中が歌詞ミスをやらかしたという噂。気づかなかった。

・今回もアニキがきてるでえ・・・痺れるでえ。。。

 

14. CORE

・いきなりCORE投入。まじでいい・・・

・楽園の次だったので、余計にドープに刺さる。

・うねるギターにかき回されるギター。快感・・・

 

このあたりで大満足。

ここで帰っても悔いはないかなと思いました。帰らへんけど。

 

田中「ROADSIDE PROPHET絶賛発売中です。まだの人は是非買って帰ってください。」

「43枚組で800曲ありますからね。両手で持ちきれない。段ボールが必要かもしれないですね。引っ越しの時嫌がられるやつです」

 

15. カーブ

・久々にカーブ復活

 

16. 聖ルチア

17. レアリスム婦人

・田中出だしをミスる。演奏はとてもよかったです。

 

18. Shame

・ビア、ビア、びーる、びーる…

 

19. Buster Bluster

・48歳を迎えてアニキはますます元気ですねえ。この日も中盤のはじけっぷりが見事。

 

20. BLUE BACK

・「たわけてるよ!」を7回くらいシャウト。

 

21. その未来

22. Arma

 

名古屋は会場の盛り上がりもよく、後半はとてもいい熱気。

その中でArmaはとても優しく響きます。

 

 

《アンコール》

 

「名古屋には今年は二度と来ないぜ~」

ってことで今回も大阪と東京の宣伝。

 

「ここから名古屋駅まで20分!名古屋駅から東京駅まで20分!東京駅からNHKホールまで20分!全部合わせて?」

客席「20分ーー!」

「よくできました!!」


23. 豚の皿

・ここにきて豚皿投入。ラストの亀ちゃんドラムがすごくいい。。

・「日馬富士」が気になりだすようです。

田中「イデアの水槽より豚の皿でした!」 

 

24. 棘に毒

・久々に復活。今日みたいな季節にとても良く合う。

 田中「えっと・・・お前ら言わんでいい。・・・From a smalltownより棘に毒でした!」

 

「大阪!東京!今年はもう1,2回お前らに会えるぜ~」

25. 会いにいく

・ラストはほぼ固定ですかね。今回のツアーに相応しい終わり方でした。

 

音も客席の盛り上がりも演奏も大変よし!

松山に肉薄する気持ちのいいライブでした。

田中は風邪気味だったそうですが、不調を全く感じさせない内容。

 

 

開演が早かったお陰で、終わっても8時ごろ。呑めるぜ!

ロビーで関西組中心にバイン仲間集結。

名古屋駅近くにて、7人で手羽先やら味噌料理やらつつきつつ、バインを大いに語りました。

皆で喋れるっていいなあ・・・10時過ぎまで名古屋でくつろぎました。