【ネタバレ満載】10/28 GRAPEVINE@松山サロンキティ
こちらは正真正銘ライブレポ。
誉めまくって気持ち悪くなってます。
季節外れの台風迫る中、久しぶりに松山へ行ってきました。
前回は真昼のストレンジランドツアー。震災の翌日なのでよく憶えてます。
6年ぶりに来るなと思ったら、当のGRAPEVINEも6年ぶり公演みたい。
サロンキティはキャパ200~300程度の小型のライブハウス。
半分ちょい位しか埋まらんだろ…って高を括っていたら、かなり入ってました(笑
今回は3列目金やん寄り。結構よく見えます。
神戸では後方だったので、雰囲気が変わる。
シュー、シュー…開演直前に、何故かドラム前だけ元気のないスモークが。
ではスタート。こっから【ネタバレ満載】ですよ。
MCの位置は割とあやふやです。
1. The milk(of human kindness)
・ライブだとBPMが上がりそうで上がらない。じらされてる感じが堪らないです。
・まだスモークが元気なさそうに散発(汗
2. EVIL EYE
・本ツアー初披露?
・1曲目からの流れがとても良し。序盤なのにキレッキレの演奏でした。
3. Suffer the child
・ねっとりしたグルーブが炸裂。
・この日も、本日のアニキタイムあり。
序盤3曲から、ヤラしくて見事な演奏です。
客席も相当いい感じに盛り上がってる。
いいライブになりそうな期待大。
いつも通り田中MC。
「松山、6年半ぶりです!元気にしてました?」
「我々、今年でデビュー20周年を迎えました。今は21年目なので通常営業です!」
「今日は、足元の悪い中ありがとうございます。我々晴れバンドだと思ってたんですけど、最近毎週雨なんですよ(苦笑」
「20周年なのに普通のアルバムを出すっていう・・・ね」
といいつつアルバムの紹介。
今回も、新作は43枚組か45枚組だの、600曲あるだの嘘MC連発。
4. ソープオペラ
・曲順が変わり早い位置に。
・最初アニキのギターが聴こえづらかったけど、すぐに元通り。
5. レアリスム婦人
・とてもエモーショナルで見事な演奏。
・アニキ最後のコーラスをさぼる。
6. 光について
・聴きなれた曲だが、この並びだと新鮮に響く。
お次は、エモさ3連発。序盤と同じく脂の乗りまくった演奏。
7. Silverado
8. COME ON
・今までのCOME ONで一番良かったかも。
・不穏でセクシーなベースラインに、時折劈くように鳴らされるギター、効果的に打ち下ろされるシンバルに凶悪な声…最高。ほんまに最高。
とにかく1曲1曲が濃厚な演奏。
8曲終わった時点でワンマン一つ終えたくらいの満足感。
このまま帰ってもいいくらい。いや、帰るわけないけど。
お客「金やんおかえり!」
金やんの代わりに田中さんが「…ただいま。俺には縁もゆかりもあらへん!」
お客「金やんおかえり!」
金やん「(はにかみながら)・・・ただいま!」
9. Chain
・濃くて見事な演奏が続いたあとなので、ホッと安心、脱力しながら聴いてた。
10. RAKUEN
・前曲から切れ目なしのドラムから入る。
・軽やかなのに切ないサビ。この曲の演奏もとても良かった。
こんなにいい演奏をしているのに、ライブ音源で残らないことが凄く勿体なく思える。
でも、本人は意にも介さないのだろう。各地でいい演奏をする、ただそれだけ。
僕は、この日の演奏をどれだけ記憶に残せるだろうか…
そんなことを思いながら聴いてました。
11. これは水です
・この曲も前曲からの切れ目が殆どなし。
12. 楽園で遅い朝食
・アニキのギターソロがかっちょええ…
13. 世界が変わるにつれて
・金やんウッドベース
・メンバーの楽しそうに演奏する姿が堪らない。特にアニキの、皆の出方を見ながら嬉しそうにニヤッとする所が素敵。
「アルバム発売中です。まさかとは思いますが、聴いてない人はこそっと買ってください。物販で買うのが恥ずかしい人も大丈夫、今はAmazonがあります!」
「決して(買わずに)ストリーミングで聴こうなんて思わないように。・・・あれ?みんなストリーミング知らん?なんか安心しますねえ。・・・この時代遅れめ!!」
「あと600曲くらいやるぞー!!朝までやるぞ!」
お客「朝までじゃ足りない!」
田中さん水分補給。
お客「それ何飲んでるの?」
田中「おもんない!・・・絶対に教えへんからなっ!」
「それじゃあ頑張る大人のための聖ルチア!」
14. 聖ルチア
左手からギターの交換。一瞬たじろぐ田中。
「いつもは反対側なんですよ。だからおおっ!?って思ってしまう」
15. Shame
・アウトロが更に進化。亀ちゃんの電子ドラム?と勲氏サンプリングの大合戦。元ネタの曲はなんじゃろ。マイケルジャクソン?
16. Buster Bluster
・中盤、自然とアニキが前に出て演奏。沸く客席、いい光景だ。熱い。
17. こめかみ
・一転シュールな展開。中盤からのダイナミックな演奏が見事。
18. BLUE BACK
・脂の乗りまくった日に聴くブルバ。案の定最っ高でした。
・特に間奏のライブアレンジがヤヴァイで・・・
19. その未来
・いい流れを掴んだまま、こちらもキレッキレの演奏。ハァ…
「松山、また来るぜ!じゃあラスト!」
20. Arma
・最後はArmaで大団円。爽快です。
「君を夏に喩えた」はシェイクスピアによると「I LOVE YOU」。
新譜でシェイクスピアの引用があることを知らないと分かる訳ないメッセージ。
この分かりにくい照れてる感じがGRAPEVINEらしくて素敵だよな。
《アンコール》
「愛媛に乾杯」の缶を手にしながらメンバー登場。
田中さん2本くらい酒持ってない?
「今年はもう松山に来ないぜ!でも本当は来たいぜ!」
「あと2回は会いたいな…11月24日に大阪NHKホール、12月1日には東京国際フォーラムホールA!大阪へはバニラ・エアが飛んでます。成田へはジェットスター、そっから東京まで1,000円の特急が出てます」
「バニラ・エアはNHKホール横付けです!どちらも俺の足なら20分くらいで来られます!」
「…ここで金戸さん、何か喋っときますか?」
金やん、ちょっと恥ずかしそうにご当地MCキター!
「こんばんは。松山に帰ってきました。居心地が良くて、もう移住したいくらいです。12月1日、僕もジェットスターで成田へ向かいます…笑」
ああ、何だかとても微笑ましい。。
21. ナポリを見て死ね
・イントロで金やん前に出る。長丁場ベースソロでぐいぐい言わした後、本編開始。
・演奏の最高さは言うまでもない。
「アルバムHereより『金戸覚』でした!」
「松山また来たいぜ!来年来るって言われへんのが弱みやけど、、いつかまた来るぜ!」
22. 覚醒
23. 会いにいく
・ラストは神戸と同じく会いにいく。
・淡く儚げな感じがいいな…音を足そうと思えば足せるはずなのにやらない。こういう姿勢が「1977」のような名曲に結実するのだと思う。
田中「いつか、また会おうぜ~!」
何べんでも言いますが、最っ高のライブでした。陶酔…
充実しすぎて、その晩目が冴えて夜よく眠れなかったデ(苦笑
中盤に差し掛かり、順調に演奏が力付いてることが如実に伝わる。
客席の盛り上がりも良かったですね。演者といい相互作用を起こしてた。
最前列センターの女の子が楽しそうにしてて、ああいう光景もライブに華を添えるのだなと実感。
音も割と良かったと思います。特にベースラインのうねりが綺麗。
8曲目のコメで書いたように、皆いい動きしてた。
GRAPEVINEって本当にエロティックだな…
安易にBPMを上げないから、身体の奥底まで沁みてしまう。
かと思えばエモーショナルになったり優しく淡くなったり。
多彩だから、濃くても胃もたれを起こさない。
神戸とはかなりセトリが変わっていた。
去年と同様、色々掻きまわしそうやな。次はどうくるか。楽しみがまた増える。
終演後、幸いにも雨はまばら。
一足さきにライブハウスを後にする金やんを発見。
地元の皆さんに会いにいくのかな。
大街道の商店街には仮装の若者がちらほら。そういやハロウィンなのね。
興奮冷めやらぬまま、僕は宿まで。
ああ、早くまたバインの音が聴きたいな。